株式会社クリフ

第7回研修報告 ふくしま農商工連携マーケター養成

2011年8月6日

商品化ナビゲーション「農商工連携と商材・商流開発」
講師:有限会社餡のおおすか代表取締役 佐瀬順氏
10時30分~12時00分
自 社の農商工連携認定を取得するまでの流れから、地方都市に必要な本当の六次化、商品開発プロセス・商流(販売チャネル)確保プロセスなどを説明。認定事業 に応募する目的を明確化、具体化し、モチベーションを保つことが大切。また、商品開発にあたって安心・安全性、限定生産性、食品機能性(アンチエイジン グ)などにこだわること。アイデア創出の手法として、ペアブレストなど様々なワークショップを用いることも有効である。

ブランド戦略「農産物のブランド化における戦略構築」
講師:国立大学法人福島大学経済経営学類教授 西川和明氏
13時00分~14時30分
資 源アプローチによるブランド化について。「ハード(物的資源)」から「ハード+ソフト(VRIO[ブリオ]価値)」へ、VRIO(ブリオ)価値を追求する ことがブランド化への道である。VRIOとは、Value(経済価値)、Rarity(希少性)、Imitatility(模倣可能性)、 Organization(組織)。また、資源アプローチの手法は、①地域資源、②ビジョン、③展開戦略(VRIOなど)、④ブランドの順となる。資源の 活かし方にはSWOT分析が有効。企業の内的能力の強みと弱み(Strength&Weakness)、企業を取り巻く外的可能性の機会と脅威 (Opportunity&Threat)をフィットさせて戦略を形成する。また、ニッチ市場の確保には3C分析(Customer[市 場]→Competitor[競合]→Company[自社])が役立つ。

商品開発につなげるマーケッティング「農業におけるマーケッティング」
講師:社団法人食品需給研究センター調査研究部
主任研究員食料産業クラスターチームリーダー 長谷川潤一氏
14時50分~16時20分
東 北地方太平洋沖地震・原発事故による農水産物の被害に始まり、食生活の変化、世界的な経済不況など、我が国の食を取り巻く課題は数えきれないほどあふれて いる。その中で農商工連携が必要な理由として、フードチェーンにおける連携の取り組み(アグリビジネス・6次産業化、イノベーション・産学官連携、農商工 連携、食料産業クラスター)が挙げられる。活動を推進する要素は人、もの・こと、金、戦略。「美味しい」よりも、「売れるかどうか」をバイヤーは見てい る。マーケッティングは発想力や企画力など、これからに向けた活動。農商工連携を通してこれから福島県で何ができるかを考えること。