第3回研修報告 ふくしま農商工連携マーケター養成
2011年6月4日
中小企業経営①
[農業資源活用による起業の事例]
講師:西川和明氏
10:30~12:00
6次化産業を行うにあたって大切なキーワードは「人の地産地消」と「農林水産物の連携」であること、東北には人的資源、農産資源、観光資源など、探せば数多く存在する。地域に対する自信と誇りを持って活用することが大切であると講義されました。
6次化産業の新規参入にあたり、「ポジショニング的な考え方」と「資源活用的な考え方」を合わせた経営戦略的に考えることが重要な鍵となる。
例としてハンバーガー市場を用いて説明されました。
競合企業・買い手の脅威を想定し、いかにして市場を確保できるかを考えることが重要だと講義されました。
※講義資料 → 農業資源活用による起業の事例
※ 昼食中に「1分スピーチ」が行なわれました。
中小企業経営②
[地域産業6次化と財務管理]
講師:菅野寛氏
13:30~15:00
財務管理の意義と目的、体系、課題などについて。地域産業の6次化は生産、加工、販売・サービスの一体的な取り組みであり、農・商・工業の簿記の違いを念頭に置いた財務管理が必要であり重要。
財務分析についての理解を深め、財務諸表、財務分析の手法、比率分析などをはじめとした分析の考え方を講義されました。財務分析は企業の現状を知る手がかりであるので「利益の源泉」「リスクの把握」というマクロ的な視点に立ち、企業の将来の経営状態を予測する必要があると講義されました。
※講義資料 → 地域産業の6次化と財務管理
食関連の法制度「食品衛生法、JAS法」
講師:伊藤伸史氏
15:20~16:50
適正な表示への取り組み、コンプライアンス体制の整備について、飲食店営業、菓子製造業、めん類製造業など、それぞれの加工食品に必要な営業許可はどのようなものがあるかなどを説明されました。食品の表示を所管する法律は、「商品衛生法」「JAS法」「景品表示法」などが挙げられ、各食品に表示しなければならない項目、その他の表示基準が定められた食品などがあることを話されました。
消費期限・賞味期限の違い、表示違反にみられるミスなどを実際の事例に基づき、なぜそのようなことが起こるか、どうすれば対策を立てられるかなどを講義いただきました。
※講義資料 → 食品衛生法、JAS法
毎回多くの出席、誠にありがとうございます。
この研修も3回目を向かえ、次回は6月18日~19日1泊2日のヴィライナワシロでの実地研修です。
今後ともよろしくお願いいたします。